エンジンオイルの選び方は間違っている!?隠されたデータの秘密!③

自動車

はい、解説がどこまでうまく出来ているか分かりませんが、どうでしょうか。
①では、エンジンオイルの基礎を解説し、ここはあくまで確認ということでした。
②では、ベースオイルについて確認しました。このベースオイルがヒジョーに大切です。

今回は、「同じ硬さのオイルを入れたのに何かフィーリングが違う?」というような違和感を解説してみます。

オイル選びの最後のカギは動粘度・粘度指数に有り!

動粘度と粘度指数?

いきなりあまり聞き馴染みの無い用語ですが、エンジンオイルは各社色々な物を発売している以上、何か決まりを持って性能表示をする必要があります。
その際に 使用される数値が動粘度と粘度指数です。(他にも色々ありますが、性能を知る上ではこの2つがポイントとなります)

ザックバランに言います。
動粘度は”オイルが動いている”ときの粘度。そのままじゃん!と思いますが、0W-30とか硬さばかり見てても仕方が有りません。実際にエンジンは動いているので動いている最中の数値を見なければ正確なことは分かりません。

また粘度指数は”0W-30″のような数値ではなく、”165”などといった数値で表し、粘度低下のしにくさを指数として表したものになります。

以上を踏まえてフカボリしていきます。

動粘度について

動粘度とは?

繰り返しますが、動粘度とはエンジンが動いている最中のオイルの硬さです。
表記としては、、

mm2/s:平方ミリメートル毎秒  又は

cSt:センチストークス

の単位が使用されます。が、1mm2/s=1cStなので、どちらの単位で記載されていても同じ意味になります。(何でこんなことをしているのかは知りません・・・)

そして、この動粘度が低いとサラサラしていて、高いとドロドロしていることになります。さらに、この動粘度は40℃、100℃の時の粘度で表されます。
当然オイルは熱くなるとサラサラになるので、100℃の方が粘度が低くなります。そして、エンジン暖機後のオイル温度は100℃近くなるので、一番性能を見る上で評価しやすいポイントです。

40℃は個人的な想像ですが、オイルは色々な成分が混じっているため、粘度の低下の仕方が全て一定ではないので、40℃という途中の温度を参考値として載せているのかな?と思います。

動粘度の数値が高温時の粘度を決める

動粘度は40℃と100℃二つありました。そして、100℃の数値が暖機後の油温と近いため、この100℃時の動粘度の数値に応じてよく見かける”0W-30″の30の部分の高温粘度が決まります。
その100℃時の動粘度と粘度分類の表が以下となります。

粘度分類以上(mm2/s)未満(mm2/s)
166.18.2
206.99.3
309.312.5
4012.516.3
5016.321.9
6021.926.1

この表が結構後で効いてくるのでメモメモ。。

粘度指数について

粘度指数です。VI(Viscosity Index)と表記されます。指数のため単位はありません。どういう基準で決まっているのかは、測定方法を調べたら分かるのでしょうが、オイルを選ぶ上では測定方法はあまり重要ではないので省略しときます。

そして、この数値が高いほど粘度低下がしにくくなります。
動粘度でも書きましたが、オイルは熱くなるとサラサラになり、油膜が切れる方向に向います。
そこで、温度による粘度変化のしにくさを表したものになります。

これであなたも”オイルを読める”人!

さて、動粘度・粘度指数についてはご理解頂けたでしょうか?
数値については分かったけど、その数値ってどこに書いてあるんでしょうか?実はそのオイルのメーカーサイトには結構載っていたりします。

例えば、モータースポーツではおなじみのMOTUL。
サイトを見てみると「テクニカルデータシート」というpdfがダウンロードすることが出来、この中に様々な数値が記載されてあります。

これを踏まえて様々な製品を見ていきましょう。
ただし、エンジンオイルは数値だけでは読み取れず、結局は実際に使用してみて初めて分かることが多くあります。

実際に製品を見てみよう

今回は粘度分類を一般的に多い「5W-30」で統一して、銘柄はスポーツ寄りで考察してみます。

MOTUL 300V 5W-30

  • 動粘度(40℃):64.0mm2/s
  • 動粘度(100℃):11.0mm2/s
  • 粘度指数:165

レースでお馴染みのMOTULです。ベースオイルはグループⅤの100%化学合成油。

100℃のときの動粘度は11.0mm2/s。粘度分類はたしかに9.3~12.5mm/sなので入っています。ただ、11なのでどちらかというと、40寄りの30ということですね。粘度が高いということはそれだけ油膜が切れにくいということです。が、その分オイルが固くなるので、厳密に燃費のことを言うと悪化する傾向にはあります。

Castrol Edge 5W-30

  • 動粘度(40℃):55mm2/s
  • 動粘度(100℃):9.5mm2/s
  • 粘度指数:160

量販店でもよく見かける安くて性能良さげなオイル。ベースオイルは全合成油とあるので、グループⅢのVHVIでしょう。

100度のときの動粘度が9.5と粘度分類が20に迫る粘度です。多分、この数値で見ると、前回300Vからこのエッジにオイル交換するとエンジンの回転が軽くなりそうですね。スポーツというよりは街乗りを重視しているのかな?

Mobil1 5W-30

  • 動粘度(40℃):61.7mm2/s
  • 動粘度(100℃):11.0mm2/s
  • 粘度指数:172

高級オイルでも知られているMobil1。ベースオイルは”化学合成油”とあるので、グループⅣのPAOかな。

高温時の粘度はMOTULと同じですね。40℃の粘度がMOTULより低い(固い)ため、もしかするとオイルの粘度変化が反比例するようになっているのかも。
粘度指数は結構高めなので、性能は折り紙付きなようです。

TAKUMI HIGH QUALITY 5W-30

  • 動粘度(40℃):63.6mm2/s
  • 動粘度(100℃):10.6mm2/s
  • 粘度指数:158

SNSとかでよく見かけるTAKUMIオイル。ベースオイルはグループⅢの表記がありました。

動粘度はMOTUL 300Vに近い数値をしていますが、粘度指数が他と比べて低いです。(粘度が低下しやすい)
おそらくベースオイルの性能差が他と比べて出ているのだと思われます。でもグループⅢで300V並の性能を出しているのは企業努力ではないでしょうか。

おわりに

ざっと色々出してみました。メーカーによっては公表していない事も大いにあるため、分かりにくいところもありますが、一概に5W-30と言っても20寄りだったり40寄りだったりと色々ありました。
この数値を見て、自分の走行スタイルと照らし合わせ、値段とすり合わせして自分なりのオイルを選んでみてください。

選ぶ時はまず、ベースオイルを見る、その後動粘度・粘度指数を見てみる。こうすることで必要なオイルというのは見えてくるのではないでしょうか。

量販店には書いていない、ディーラーにも書いていないエンジンオイルの知られざる数値の世界でした。

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